リレンザは薬が苦手な子供でも簡単に使用できる

インフルエンザの治療薬としてタミフルと同様に広く用いられる抗インフルエンザ薬、リレンザ。インフルエンザには大きく分けてA型、B型、C型があります。リレンザはこのうちA型とB型、特にA型に対して用いられます。A型は16種類のヘマグルチニンと9種類のノイラミニダーゼと呼ばれるたんぱく質の働きによって感染・発症します。2009年に世界的に大流行した新型インフルエンザはA型に分類されるものだったため、リレンザが大変功を奏しました。この時シンメトレルというアメリカなどで広く用いられる治療薬も用いられましたが、シンメトレルに耐性を持つ構造のウイルスだったため思ったような効能が得られなかったのが実情です。

そんなリレンザが、最近では子供に対して重点的に処方されるようになりました。その大きな理由が「薬嫌いでも比較的楽に吸入できるから」です。タミフルは錠剤やドライシロップとして処方されます。このため嚥下力の乏しい子供や内服薬が嫌いな子供が服用せず、症状の悪化を招いてしまうといった事態が起こりかねません。しかしリレンザは1回たったの10mgです。これを1日2回、5日間継続して使用するだけで効果が表れるとされています。

しかしながら心配なのは副作用。「使用成績調査及び特定使用成績調査」には1.3パーセントで副作用が報告されており、最も多いものが0.24パーセントの下痢、次いで0.13パーセントで発疹、嘔吐と悪寒が合計0.13パーセントと同ポイントです。ただしいずれもインフルエンザの症状と酷似していること、識別が極めて困難であることからこれらは「暫定値」とされています。

様々な理由から成人に対しての処方はこれから少なくなっていくと思われますが、子供への処方は増加していくのではないでしょうか。